電子ドラムといえば、ローランドのV-Drumsを思い浮かべるドラマーが多いのではないでしょうか。それほどまでに世界中のドラマーから支持され、ドラムの概念をも書き換えた電子ドラムの象徴とも言えるかもしれません。とはいうものの、現在これほど業界で大きな影響力を誇るV-Drumsでさえ、ローランドの長い電子ドラム研究開発の歴史のほんの一部でしかありません。革新的なαドラムに始まり、SPDシリーズなどの電子パーカッションまで、ローランドは数多くの電子打楽器を世に送り出してきました。そのひとつひとつが、古来からある打楽器を発展させてきたものです。本記事では、ローランドが切り拓いたドラムの歴史を紐ときます。まずは黎明期から振り返り、そしてこの先に続く未来を予感させる50周年コンセプトモデルを見ていきましょう。
華々しい登場
1980年代初期、世界中で多くのミュージシャンから電子ドラムへの関心が高まったことをきっかけに、ローランドもこの分野への参入を決断します。そして1985年にローランド初の電子ドラムセットとしてαドラムが誕生することになります。αドラム・システムは、音源としてDDR-30、パッドはPD-10とPD-20で構成されていました。DDR-30は、シンセサイザーのMKSラインナップと同じ2Uのラックマウント・ユニットでした。
DDR-30はPCMサンプル合成技術を採用し、キック、スネア、タムのサウンドを12ビット相当の音素片として内蔵しました。アタックやディケイ、音の長さ(ゲート)、イコライザー、トリガーセンシングなど16種類のパラメーターで音色エディットが可能で、MIDIまたは合板とゴム製のパッドによる音源のトリガーができました。パッドの打面に施した特殊フィルムによって、自然なリバウンド感も実現しました。
印象的な三角形のパッド
大型のキック・パッドPD-10と小型パッドPD-20は、シルバーと黒の配色とユニークな形状でインパクトのある外観をしています。Frankie Goes To HollywoodのPeter Gill、King CrimsonのMichael Giles、Walfredo Reyes Jr.など多くの著名なドラマーが、この独特なドラムセットを愛用しました。
「デザイン面で言うと、シモンズのドラムは六角形、パール楽器は五角形でした」と説明するのは、当時のデザイナーである福岡昭彦氏です。「他の製品と差別化を図るという意図もありましたが、三角形のパッド形状は、プレイヤーの演奏性の向上や上下組み合わせによるセットアップの自由度を考えて選択しました」 。
「三角形のパッド形状は、プレイヤーの演奏性向上や上下組み合わせによるセットアップの自由度を考えて選択しました」
福岡 昭彦氏
αドラム・システムは、ローランド初の電子ドラムへの挑戦で、当然ながら多くの難題に直面しました。「まず、電子ドラム開発における3大要素に取り組みました。ドラム・パッドの開発、信号のセンシング技術、ドラム音源の表現力です。さまざまな苦労がありましたが、これらの経験がのちのさらなる電子ドラム開発へとつながりました」と当時のエンジニア、勝田雅人氏は話します。
新たな音源とパッド
1987年、ローランドはDDR-30を強化すべくPM-16を発表しました。PM-16は検出したトリガー信号をMIDIへ変換できるドラム・モジュールです。「MIDIが世に出た1981年以降、全社を挙げてMIDI対応モデルの開発を進めてきました」。勝田氏によると、開発メンバーの頭にあったのは、電子ドラムの専用音源モジュール、あるいはサンプラーやドラムマシンのような外部音源モジュールとの組み合わせでサウンドをトリガーするドラムです。
同年、ローランドはPD-11、PD-21、PD-31という新シリーズのパッドを発表します。独特の三角形状はそのままに、全体構造を大幅に改良しました。「当時、電子ドラムのパッドの多くは材質の特性上固い素材を採用していたため、長時間叩き続けるとドラマーの手首を痛めてしまうなどの難点がありました」と元設計担当の吉野澄氏は話します。
ドラマーの満足感を維持したまま長時間演奏できるよう、吉野氏は打面の周辺に蛇腹構造を採用しました。この大胆な発想によって、叩いたときのスティックの沈み込みが再現されました。さらに、センター・パッドのサウンドに加えて、リム周りの3種類のサウンド(合計4サウンド)も自由にトリガーできるようになりました。「シモンズのドラムでは不可能だったリム・ショットも実現したのです」。
"1987年に発表したパッドPD-11,PD-21,PD-31には、打面の周辺に蛇腹構造を採用。叩いたときのスティックの沈み込みを再現したことにより、長時間、快適に演奏することが可能になりました"
自宅で演奏できるドラムへ
次のドラム製品も大型セットを計画していた勝田氏でしたが、米国への出張でこの計画は一変しました。「市場が求めているのは小型の電子ドラムだったのです。そこで、私たちは計画を変更して、プロだけでなく誰もが自宅練習に使えるコンパクトな電子ドラムの開発を開始しました」。
製品の鍵となったのは、打面の小型化でした。吉野氏が所属するドラム開発部は、スネアの「打撃跡」が平均約7インチであった研究結果から、新規で7.5インチの小型パッドの採用を決定します。こうして、1992年に誕生したのがTD-7 コンパクト・ドラム・システムです。「正直なところ、最初から小型ドラムの売れ行きを予想できていたわけではありません」と勝田氏は自ら認めます。「製品化してみたら、飛ぶように売れたのです」。当時としては新しく、シンバルまでも搭載した電子ドラムセットでした。 プロもアマチュアも、自宅練習用にTD-7セットを買い求めました。
ドラムセットの中核となる音源は、パーカッション・サウンド・モジュールTD-7です。16ビットのサウンドが512種類、256の波形、編集可能な32のパッチ、内蔵エフェクト、シーケンサーなど、以前のドラム・モジュールから大幅に進歩しました。
トランポリンからの着想
ドラム開発部は、TD-7の成功に甘んじることはなく、次世代の電子ドラムの開発を続けました。このとき彼らが開発した技術がその後ドラム界に衝撃をもたらすことになります。それが1997年のNAMMショーでベールを脱いだV-Drumsです。
「私たちは計画を変更して、プロだけでなく誰もが自宅練習に使えるコンパクトな電子ドラムの開発を開始しました」
勝田 雅人氏
V-Drumsは、ハードウェアもサウンドクオリティーも桁違いの電子ドラムでした。機構面で、吉野氏が追求し実現したのは、アコースティック・ドラムさながらの心地良い演奏感と、自宅でも練習できるほど静かな打音です。この変革のきっかけは、当時吉野氏がたまたま入ったホームセンターです。セール中の子供向けトランポリンを目にした時、ひらめきました。この構造なら、静かで面の張力もあり、アコースティック・ドラムに近い。きっと、これこそ自分が探し求めていたものだ、と。
開発部は早速試作品の制作に取り掛かりました。アコースティック・ドラムのヘッドからフィルムを外し、代わりに工業用フィルターに使われる細かいポリエステルメッシュを取り付けました。吉野氏は、試打したときを思い返します。「静かだし、手も痛くなりませんでした。うまくいったのです!」。しかし、まだ難題は残っていました。適正なヘッドテンションにした時に、スティックの適度な跳ね返りが得られるようにしなければなりません。そこで吉野氏は細かいメッシュを2枚使い、45度ずらして重ね合わせました。この工夫が功を奏し、ついにメッシュパッドの開発に成功したのです。
メッシュ製造の協力会社
次にメッシュ製ヘッドの製造はどうするか、という問題がありました。ローランドは電子楽器のメーカーであり、ドラムのヘッドは専門外だったのです。1996年、ローランドはドラム・ヘッドを製造するレモ社と会い、協力を求めました。過去にない構想でしたが、静粛性の高さなどの利点を説明すると、レモはすぐにその価値を理解しました。結果として、レモからの積極的な後押しが得られるようになったのです。
"私達はアコースティック・ドラムさながらの心地良い演奏感と、自宅でも練習できるほど静かな打音を追求し、そして実現したのです"
吉野 澄氏
V-Drums
その後、V-Drumsの独特なコンセプトは毎年のように進化を繰り返し、1998年にはVキック、2001年にはVシンバル、そして2004年にはVハイハットが生まれます。V-Drumsを演奏するアーティストは数え切れないほどで、Neil Peart、Travis Barker、New OrderのStephen Morris、Roger Taylor、Larry Mullen, Jr.など著名な奏者が愛用しています。
音質の話に移りましょう。V-Drumsには、COSM(Composite Object Sound Modeling)音源が搭載されています。もともとはVギター用に開発したモデリング技術で、対象物を余すところなく再現するという点で、性能は既存の技術をはるかに上回ります。当時のV-Drumsのフラッグシップ・モジュールであったTD-10は、600のサウンドと50のキット、そして50の音階楽器を内蔵。さらに、パッドの打点を正確に感知するのでより自然なサウンド変化で叩き分ける事ができ、アコースティック・ドラムさながらの演奏感も得られるものでした。
その後もV-Drumsに変更・改良を重ねました。特筆すべきは、クロム仕上げの最高位モデルTD-20KXセットと、直近のVADシリーズです。後者はアコースティック・ドラムの演奏感を想起させるもので、現代のドラマーやプロデューサーが求める音量コントロールを実現しています。
唯一無二のデザイン
サウンド合成技術も進化し続け、2012年にはSuperNATURAL、2016年にはPrismatic Sound Modelingテクノロジー、2020年にはPureAcoustic Ambienceテクノロジーが誕生しました。PureAcoustic Ambienceテクノロジーは、音響空間の物理的特性を再現することによりドラムサウンドにさらなる臨場感を加えました。
ローランドは電子ドラムの開発と改良を続ける一方で、固定概念に囚われない新しい打楽器も生み出してきました。一般的なドラムの概念を覆した製品群は、多くのドラマーから受け入れられ、今ではドラマーのツールとして不可欠な存在となっています。
"当時のV-Drumsのフラッグシップ・モジュールTD-10は、600のサウンドと50のキット、そして50の音階楽器を内蔵。さらにパッドの打点を正確に感知、より自然なサウンド変化で叩き分ける事ができました"
8パッドで十分:Octapad
αドラム・システムと同じ年に発売したのがPAD-8、別名Octapadです。8打面のパッドで、ドラムマシンやサンプラー、シンセサイザーなどの外部音源をトリガーできるMIDIコントローラーでした。PAD-8はさまざまな音色をパッドにアサインしての演奏が可能で、パーカッションとしてもドラムとしても使えます。そして驚くほどの人気を得て、Phil Collinsなどのアーティストからも愛用されました。さらに、トリガー式ドラム・パッド製品の先駆けでもあり、現在でもSPD-SX PROに至るまでこの流れを引き継いでいます。
1988年、ローランドはPAD-8をアップグレードしたPAD-80 Octapad IIを発表します。64種類のパッチが登録されており、1つのパッドに3種類の音を割り当てられるうえ、パッチ・チェイン機能も付いていました。さらに2年後の1990年に誕生したSPD-8は、初代Octapadのアイデアを採用しながら、本体に内部音源を搭載し、持ち運び可能になりました。南米やインドの音楽コミュニティが採用したのは、SPD-11とSPD-20です。インドでは、職業別の電話帳に「Octapad演奏者」の項目があるほど一般的に広く知られ、これを使えるプレイヤーが求められています。
ハンドソニック
すべての打楽器プレイヤーがスティックを使うわけではありません。コンガやボンゴのプレイヤーが繰り出す素手での演奏は特有な表現を生み出します。2000年、ローランドはそういったドラマー向けに、手のひらや指で演奏するハンドソニックHPD-15を作りました。V-Drumsの技術を駆使し、600種類のサウンドと15枚のプレッシャー感知パッド、リボン・コントローラー、フット・スイッチ、デュアル・トリガー入力が搭載されています。Dビーム・コントローラーが加わったことで、ドラム演奏の幅が広がり、さらに4トラックのシーケンサーとエフェクトも内蔵され、オールインワンなハンド・ドラムとなりました。
"Octapadは8打面のパッドで、ドラムマシンやサンプラーやシンセサイザーなどの外部音源をトリガーできるMIDIコントローラーであり、トリガー式ドラム・パッド製品の先駆けとなりました"
SPD 革命
ライブ演奏において、スタジオ録音された音源と同じサウンドが再現されることがよくあります。ローランドは、2003年に画期的なサンプリング・パッドSPD-Sを発表します。CDと同じ44.1kHz(16ビット)品質でサンプリングできるようになりました。16MBのRAMメモリで、ステレオ音源でのサンプリングも12分まで対応。CFカードに対応し、サウンドのインポートやエクスポートも簡単になりました。エフェクトも内蔵し、必要なサウンド編集も本体だけで、直感的に行えます。3つのエッジ・パッドを含む9パッドで構成され、自由度の高いサウンド・アサインが可能です。
開発部の一員だった勝田氏は当時をこう振り返ります。「よりコンパクトを目指し、当初SPD-Sは3つのメイン・パッドと3つのショルダー・パッドの合計6パッド構成でした。しかし、電子楽器ならではの演奏性能を最大限に引き出すべく、更に3面のパッドを加え、今の形になったのです」
SPDシリーズはその後も進化し続け、2010年にはOctapadのSPD-30バージョンが、2011年にはアップグレードしたSPD-SXが発売されます。そして、2022年には最新式のサンプリング・パッドSPD-SX PROが登場しました。SPD-SX PROの特長は、48kHz(16ビット)のサンプリング・レート、32GBの内蔵ストレージ、200のキット、1500以上のプリロード・サウンド、マルチ・エフェクトなどです。パッドとパッドの間にはマルチ・カラーのLEDを搭載し、9つのパッドの輪郭をはっきりと見分けられます。
「よりコンパクトを目指し、当初SPD-Sは3つのメイン・パッドと3つのショルダー・パッドの合計6パッド構成でした。しかし、電子楽器ならではの演奏性能を最大限に引き出すべく、更に3面のパッドを加え、今の形になったのです」
勝田 雅人氏
50周年コンセプトモデル
ローランドは創業当時から「We design the future」をスローガンとしていますが、その実践は多様性に富んでいます。例えば、2015年に発売したハイブリッド・カホンのEl Cajonや、その後のVADシリーズは、「伝統と革新の境界」を意図的に曖昧にしました。一方で、50周年を記念するコンセプトモデルは、ドラムそのものとドラム演奏の概念を広げるものです。
まず、外観からして異彩を放っています。配色は、白で統一されたシンプルでミニマルなタイプと、クロムと黒地に赤が入ったモダンなタイプの2種類です。パッドの形状も角を落とした三角形で、初代αドラムのユニークな形状を想起させつつ、よりシャープなエッジになっています。未来的なのに少し懐かしい。クラシックデザインを21世紀風にアップグレードしていると言えます。50周年モデルにはビートを変調できるフィルターが搭載されており、ピッチでクロマティックな音色やコード、持続可能なベース音など、1枚のパッドから膨大なサウンドを生み出せます。
プロジェクト「D-FLUX」
その特徴的な多面形のデザインから察しがつくかもしれませんが、コンセプトモデルのパッドはαドラムから着想を得たものです。今回、ローランドは1985年には存在しなかった技術を駆使して、メッシュパッドのデザインを一新しました。2代目のPD-31から生まれたこのパッドは、1枚に複数のサウンドが組み込まれています。各パッドに3種類の音色が入り、エッジ周りで個別にアレンジすることも、パッド中央でミックスして和音や三和音にすることも可能です。またはリム周りでさらに3つのサウンドをアレンジすることもできます。V-DrumsやTAIKO-1の開発技術が、新たなパッドの開発にも役立ったのです。
"50周年コンセプトモデルにはビートを変調できるフィルターが搭載されており、ピッチでクロマティックな音色やコード、持続可能なベース音など、1枚のパッドから膨大なサウンドを生み出せます"
このコンセプトモデルのパッドを開発した田中舘祐介氏はこう説明します。「今回の50周年モデルのプロジェクトを、私達は「D-FLUX」と呼んでいます。DはDeltaから来ており、パッドの形や着想元のαドラムとの関連を表現しています。また、ドラムのDでもあります。今回のコンセプトモデルを通じて、新しい変化を起こしたいという思いから、流れを意味するFluxという単語を組み合わせました」。
「今回挑戦したのは、マルチパーパスな電子打楽器です。ドラムだけでなく多目的に利用できる楽器を作りたかったのです。ドラマーもパーカッショニストも使えますし、楽器単独でも、ハイブリッドドラムやパーカッションなど他の楽器と組み合わせて使うことも可能です。また、DJやプロデューサーが演奏中などさまざまな形で使う場面も想定しています」。
当初の目標は、ユニークな外観で演奏しやすいドラムの開発でしたが、そこから構想が膨らんでいきました。「利用範囲や奏法を研究した結果、このコンセプトモデルの開発へと行き着きました。電子楽器にまったく新しい道が開かれたのです」と田中舘氏は言います。
D-FLUXベルトキック
このD-FLUXコンセプトモデルではキックも異色です。従来のメッシュヘッドやゴムクッション打面の代わりにツインペダルの2本のビーターに合わせた2本のベルトが使われています。吉野氏は、ベルトキックの仕組みをこう解説します。「キックペダルのビーターが当たるのは小さな面ですが、そこにアコースティック・キックの緩やかな跳ね返りを得るためには大きなヘッドの張力が理想です。しかしそのためには大きな本体が必要になり、またツインペダルでせっかく2本のビーターで演奏しているにもかかわらず同じ音しか出せません。これを2本のベルトにすれば2本のビーターで独立して演奏でき、しかも大きなヘッドの張力も再現できます。2本のベルトは非常に合理的なものです」。
「アコースティック・ドラムや他の楽器と並んでも、このD-FLUXコンセプトモデルはステージ上で異彩を放つ外観になったと確信しています」
田中舘 祐介氏
強烈な存在感
また、この奇抜なベルト打面のメリットについて吉野氏が続けます。「ビーターの押さえ付けに対してダイレクトに変形するので、それをセンサで検知することによりビーターをすぐ離したり押さえ付けたりする“オープン/クローズ奏法”や、ドラムとしては画期的な、ビーターを押え付けたまま音を伸ばしたり、更に踏み込んで音色を変化させるアフタータッチ演奏も可能にしました」。
ここまで技術的な革新について挙げてきましたが、ベルトキックはその外観でも強烈な印象を与えます。小型ながらも主役を張れる、コアなドラムパーツと言えます。「ベルトキックの骨格をあえて目立たせることで、強烈な存在感を持つデザインにしたかったのです」と田中舘氏は力を込めます。「アコースティック・ドラムや他の楽器と並んでも、このD-FLUXコンセプトモデルはステージ上で異彩を放つ外観になったと確信しています」。
50周年のその先へ
50周年モデルを携えて、ローランドは次世代のドラム開発を見据えています。目指すのは、ドラムはドラムでも、まったく新しいパラダイムを持つドラムです。間もなく、全世界で50周年モデルの発表ツアーが始まります。ツアーでは試打も可能です。なお、ローランドは2022年9月に「DW」などのアコースティック・ドラムブランドとして有名な米国のドラム・ワークショップ社とパートナーシップを結んだと発表しました。この2大ドラム・ブランドのコラボレーションによって、今後どんな新しいドラムやパーカッションが誕生しドラマーの未来を広げていくか、まだ想像の域を出ません。これまでの50年の進化と同様に、あるいはそれ以上に、ローランドは今後もこれまでにない音楽の喜びを創造し続けるでしょう。